成長論

昨日人と話したり、自分の昔のことを思い出したりしながら考えたこと。忘れたくなくて、備忘録。

ようするに自分がどうやって成長したか、そのひとつの記録を思い出した。

自分は学部時代、楽器を始めた。
誰かに吹き方を定期的にレッスンしてもらえるわけでもないから、毎日の練習のやり方が上達を左右する。
今まで楽器をやってきた子達は「漫然と練習してると、長いことやっていてもうまくならない」という。
だからこそ練習に頭を使う。
昨日までできてたことができてるか、昨日まででできてないことが何で、できるようになるためにはどうすればいいか。今それができてるか、できてないか。
すぐにできるようになるわけではない。ものすごく意識したときにできていても、無意識のうちにできなければできるうちに入らない。とっさにできないというのは普段の自分ができるってことにはならない。
一人でロングトーンをしているとき。一人で指を動かす練習をしているとき。合奏でみんなと合わせて吹くとき。自分が音を出すすべての瞬間で、自分がどういう音を出したいのかを意識しないと、本当の意味でできるようにならない。
毎日反省文まがいの日誌を書いて自分を見つめなおしてみたり。
どういう音がいいのか、何がゴールなのかそれだって本当はわかっていない。うまい人のを聞きまくったり、自分で模索したり。
そうやって自分ができてないことを認識して、それを改善しようとあがけばそのうち力はついてくる。
越えるべき壁は越えたときに、それがなんだったのかがわかる。そして今までと違う世界が開ける。
苦しくても、できてないことを毎日痛感しながらあがいていけば、そういう世界が待っている。

そういう学部時代をリアルに思い出して、反省はその場その場で終わっていては意味がない、漫然と過ごす日常に成長はない、日々の生活のすべての面であがいていかないと考え方なんて容易に変わらない、そんな気がした。

伸びるか伸びないかは意識次第。とずっと思ってきた自分が最近ではこの体たらく。たるんでる場合じゃないっす。